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第29回精密工学会技術賞受賞のお知らせ

精密工学会技術賞受賞

 

2009年10月05日

THK株式会社は、9月11日(金)、社団法人精密工学会が主催する「第29回精密工学会技術賞」を受賞致しました。
「精密工学会技術賞」は、精密工学の領域で創造的業績をあげた研究者・技術者に対して、その精進と努力に報い、かつ将来の発展を期待して贈られる権威ある賞です。

受賞内容 第29回 精密工学会技術賞
受賞テーマ 「超高剛性/低ウェービングガイドに関する技術」
受賞者 舟橋 浩 (顧問)
丹羽 宏 (技術開発統括部 統括部長)
高橋 徹 (基礎技術研究所 研究所長)
飯田 勝也 (技術開発第一部 部長)
岸 弘幸 (技術開発第一部)

受賞テーマ「超高剛性/低ウェービングガイドに関する技術」

8条ガイド

 

LMガイドを使用したテーブルの走行精度でナノメートル(百万分の1mm)を実現できないか。これまではマイクロメートル(千分の1mm)単位が中心で、ナノ精度は静圧案内によるものが主でした。LMガイドの高精度化は業界での課題ですが、直面する2つの課題があります。ひとつ目はウェービングという「ボールが循環する時、ボールに作用する荷重が変化することで極微小の波打ちが発生する」ということです。この問題を解決するには、ボール径を小さくすればいいことは各社とも分かっていたのですが、ボール径を小さくすると2つ目の課題である高荷重を受けられなくなります。この表裏一体とも言える問題を一気に解決したのは、基礎技術研究所所長の高橋が描いた一枚のスケッチでした。従来の常識通りに、なにげなくボール4つで描いた断面図。しかしそこには、ボールを小さくしたことで、もう一つずつボールを並べることができるスペースの余裕が生まれていました。もちろん条列を増やせば定格荷重が上がることも分かっていたことです。ボールを小さくすればウェービングが抑えられ、しかも条列が増やせる。さらに条列を増やせば定格荷重が上がる。一つひとつは理屈でわかっていたことが断面図を描くことによって、すべてポジティブに結び付いたのでした。早速解析を行い、試作品を作成しこの理屈を実証しました。4条だったLMガイドのボール条列を倍の8条に増やした"8条LMガイド"は、ナノ精度に近づいた「静圧案内」に置き換わる環境に配慮した画期的な製品といえます。 というのも静圧案内は、機械内部のベースとテーブルの間に潤滑油を流しながら加工するため、機械回りは潤滑油で汚れます。LMガイドを使用することで潤滑油はブロック内での使用に留まり、作業環境ははるかにクリーンなものとなります。8条LMガイドは、従来静圧案内を採用していたマシニングセンターや旋盤の直線案内機構として最適で、初回の削り加工の精度が格段に上がるため、研磨工程を減らすことができるなど、さまざまなコストダウン効果が期待できます。


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